公開日 2016年03月01日
三鷹市内の四季折々の自然、人々のふれあい、まちの表情などの写真を募集している三鷹まちづくりフォトコンテストは、今回からインターネットによる応募に変更し、142人から487点もの作品の応募がありました。
1月下旬に厳正なる審査をした結果、以下のとおり入賞者が決定いたしました。
◆入賞作品
自然部門
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- タイトル
- 桜に向かって
- 撮影場所
- 井の頭公園西園 文化交流広場
- 撮影日
- 2015/3/26
- 撮影者
- 鈴木 浩之さん
- 講評
- 青空にピンクの桜が映えている構図が見事だ。羽を一杯に広げたヒヨドリを良いポジションに適切なシャッターチャンスで写し止めフレーミングしているのが秀逸だ。
- タイトル
- 三鷹台に架かる虹
- 撮影場所
- 北野付近
- 撮影日
- 2015/9/9
- 撮影者
- 小嶋 泰之さん
- 講評
- 雨上がりの厚い雲に覆われた空に現れた二重の虹を素早く巧みなフレーミングで作品に仕上げている。街の広がりや空の高さも良く出ている。
- タイトル
- 突然の夕焼け雲
- 撮影場所
- 三鷹台団地
- 撮影日
- 2015/6/27
- 撮影者
- 森山 寛さん
- 講評
- 右下から左上に向かって次々と雲が湧き上がり黄から赤へと変化しながら流れ去っていくようだ。右下の建物がドッシリしているので画面が安定している。
- タイトル
- マジックアワー
- 撮影場所
- 新川丸池公園
- 撮影日
- 2015/9/1
- 撮影者
- 小泉 明美さん
- 講評
- 夕焼けの残る空を背景に主役・脇役2本の雑草が踊っているような情景を作っている。微妙な色合いの空にゆっくりと流れている雲に目を向けた作者の狙いが伝わってくる。
イベント部門
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- タイトル
- さぁ手を上げて!
- 撮影場所
- 三鷹駅前
- 撮影日
- 2015/9/13
- 撮影者
- 本田 誠さん
- 講評
- お祭りには欠かせないお神輿と担ぎ手たちを大胆な画面造りと的確なシャッターチャンスでまとめた作者の着想が素晴らしい。男たちの熱気が伝わってくる。
- タイトル
- 祭りの舞
- 撮影場所
- 三鷹八幡大神社
- 撮影日
- 2015/9/13
- 撮影者
- 土屋 哲さん
- 講評
- シルエットの柱や軒を前景に神社の広がりと奥行きをしっかりしたフレーミングで構成し、幽玄な雰囲気の中で舞を奉納する女性の姿を見事に捉えた作品である。
- タイトル
- レインボー車両と手作りこいのぼり
- 撮影場所
- 三鷹台駅周辺の丸山橋
- 撮影日
- 2015/5/9
- 撮影者
- 小林 謙三さん
- 講評
- 川の上に吊り下げられた沢山のカラフルな手づくりこいのぼりも素朴で面白いがレインボーカラーの電車と組み合わせたアイディアが良かった。
- タイトル
- かいぼり隊
- 撮影場所
- 井の頭公園
- 撮影日
- 2015/11/22
- 撮影者
- 太田 雅志さん
- 講評
- 紅葉をバックに恒例のかいぼりを作業する人達が池の中で整列している様子を上手くフレーミングし幅・奥行きともに表している。赤や青の容器が引き立っている。
まちの営み部門
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- タイトル
- 夏の日に
- 撮影場所
- 下連雀8丁目
- 撮影日
- 2015/7/26
- 撮影者
- 大谷 正志さん
- 講評
- 主役は正面から向かい合いシャープに捉えた大きなひまわりで脇役には画面後方の麦わら帽子に任せたフレーミングが面白い。広がりも奥行きも上手く出している。
- タイトル
- 新緑急行
- 撮影場所
- 井の頭公園駅付近
- 撮影日
- 2015/6/20
- 撮影者
- 坂田 真弓さん
- 講評
- 画面一杯に銀色に光る電車をフレーミングし、流し撮りでスピード感を表現した狙いが良かった。電車との間に緑の枝・葉がやや多いいが爽やかな風を感じる。
- タイトル
- 母子のふれあい
- 撮影場所
- 野川 富士見大橋
- 撮影日
- 2015/8/16
- 撮影者
- 佐藤 保治さん
- 講評
- トンネルを抜けると何処に出るのでしょうか? シャッターチャンスも見事だが母と子のシルエットにいやおうなしに視線が集まる上手い構図が出色である。
- タイトル
- 絵本日和
- 撮影場所
- 星と森と絵本の家
- 撮影日
- 2015/12/23
- 撮影者
- 上野 仁さん
- 講評
- 大きなソファーに大人びたポーズで座り夢中になって絵本を読んでいる子どもを丁度良いアングルで撮っている。図書室の落ち着いた雰囲気を活かす構図が巧みである。
三鷹フィルムコミッション賞
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◆総評
ケイ アンナ審査員(三鷹市在住マルチタレント)
今年から「自然」「イベント」「まちの営み」と3つの部門になり、応募作品の趣向が変わってきたと感じました。そして、今年は去年と比べると写真の色がはっきりと鮮やかになっていて、シャッターチャンスも良くなり、カメラの使い方がとても上手になっていると思います。今はほとんどデジカメ、スマホで撮影するので、撮ったその時に見ることができ、消去してもう一回撮ってみることができるというのも、このようにきちんと撮れる一つの要素だと思います。
審査方法も今までと変わり、今回は選ぶのが大変でした。良い作品がいろいろとあったので、皆の意見が割れましたが、最終的には審査員全員の意見が一致してすごく良い作品が選ばれたと思います。
来年に向けてもこの調子でどんどん挑戦してほしいです。また、毎年コメントしていることですが、撮影を通じて新たな発見もしてほしいと思っています。見た人が「いいね!」と思う作品をどんどん撮ってください。
茶谷 茂審査員(日本写真協会顧問)
今回からインターネットを通じて応募するオンラインフォトコンテストになり、部門も自然部門、イベント部門、まちの営み部門の3部門となって従来とどのように参加者や応募作品が変わるか大変興味深いものがありました。今回から全応募作品がフォトコンテストのウェブサイトに公開され、誰でも閲覧できる仕組みなため、応募者はそれを参照し自分の応募作品に反映できるので、イベントや撮影地など被写体の重複が減る、或いは、よりレベルの高い作品が集まるのではないかという期待がありました。結果はほぼ例年通りの参加者数と質の良い作品が集まり、新しい節目を迎えることが出来ました。
参加者は新しい3つの部門になったことで、どの部門に応募するのか戸惑いもあったようなので、次回には部門の説明を十分に行う必要があると感じました。しかしながら、作品全体のレベルは従来以上にアップしているように見受けられました。
被写体としては夕・夜景が多く、朝の風景、冬の風景は少なかったです。また花、植物の応募が少なかったのは予想外でした。イベント部門はお祭りや鯉のぼりをテーマにした作品に質の良い作品が多く見られました。まちの営み部門は幅の広い被写体が寄せられ見応えがありました。